北海電鉄3000形

2010年11月17日、落成されました。
このたび札館線の運行開始に伴い、新造された車両です。2000形に改良を施し、新技術も盛り込みました!
1、「2段モーター」改良・最高速度向上
モーターの切り替えは90キロになり、より高速性能を極めました。
2000形(以下「前回」)より加速性能も向上し、180キロまで71秒!!

2、車内設備がもっと向上
前回のコンセント・オーディオはもちろん装備。座席幅は55センチになり、5センチアップ。
シートピッチは100センチと、20センチ大幅アップ!ゆったり乗れます。
シートは片方に1列ずつです。

3、速達性
新千歳空港線は24分とJRに比べ3分の2の輸送時間を実現しましたが、今回も3分の2、1時間57分で札幌−函館間を結びます!

4、車内販売スタート!
車内ではドリンク・パン・おにぎり各1つを無料で提供いたします。パン・おにぎりはお持ち帰りも可能です。お昼時のご利用はいかがですか?なお、2つ以上召し上がる方はドリンク(紙コップ1杯)90円、パン110円、おにぎり120円で承ります。

車両性能
起動加速度:4km/h/s
常用減速度:4.3km/h/s
非常:5.5km/h/s
編成出力:370×12=4440kw
電圧:直流600v・1500v複電圧車
車長:54・3m
車幅:2230mm
定員:61名、全席指定席

北海電鉄2000形

2010年9月25日、落成されました。
エアポートッ急のために開発された専用車両です。
札幌市内と新千歳空港を最高時速170キロで走ります。路面電車に準拠し、路面からすぐ乗れます。
電車の課題だった「ギヤチェンジが出来ない」を解消しました。
何が便利になったのでしょうか?
1、速い、速い!「2段モーター」
電気モーターは気動車とちがい、変速が出来ないので「加速がいい電車は高速域で息切れをし」「高速で走る電車は低速時の加速が鈍い」という一長一短の問題を抱えていました。そこで、北海電鉄が考え出したのは同じ編成でギヤをもとから変えること。限られたモーター数で高出力を出す必要があるので、モーター出力最高クラスの370kwを採用しました。3両のうち1両を加速重視、2両が高速重視です。モーターの切り替えは100キロで自動で行われます。160キロまで83秒!

2、車内設備も考えました
座席の足元にはコンセントがありますので、パソコンや携帯電話の充電などにご利用いただけます。なお、電力は減速時の回生ブレーキによって発生した電気を蓄電池に充電して供給しております。容量が少なくなった場合にはもちろん架線からも供給します。また、座席幅は50センチで、全席クロスシート。隣の方を気にせずご利用できますし、立ち席無し、指定席なので周りも気になりません。座席横にはラジオやテレビが聞けるオーディオ設備があり、ヘッドホンも貸し出し。各車両前にはテレビを映し出すモニター採用。その横には現在の速度を示す機械もあり、高速さを実感いただけます。

3、安い!
空港連絡バスを電車に統合したこともあり、当初からある程度の乗客が見込めます。ですから運賃も安くご案内。指定席は乗客の人数を把握するために行うもので、別途料金はいただきません。目標としては、札幌市内西・手稲区を除いて800円台としています。

4、3列独立シートでらくらく
横の方が気にならない3列独立シート車です。席の幅は50cm、シートピッチは80cmとしました。

車両性能
起動加速度:4km/h/s
常用減速度:4km/h/s
非常:5km/h/s
編成出力:370×12=4440kw
電圧:直流600v・1500v複電圧車
車長:30.7m
車幅:2700mm
定員:57名、全席指定席

北海電鉄M1000形

2010年8月1日運用開始。
この1000形はA801+A802形 (以下A800形)をモチーフにしています。
交通資料館に行って寸法を測ってきました。
この車両は1976年に廃車されました。22.8mでイスは赤色など、
こだわり抜いた車両ですから、「新しい」と「懐かしい」を両立させています。
折戸の廃止、運転台の拡張など、改善も図っていますが、 ではどこが変わったのでしょうか。

1、運転台拡張
僕が座った時は結構狭かったので奥行き100cmを 5cm増やして105cmになりました。

2、中央ドア幅変更
もとは180cmなのですが、冬季の車内温度管理に影響を及ぼすと判断されたため、
50cm短く130cmにしました。

3、車両性能を上げました。
加速度を4km/h/s(1秒で4キロ上がる計算)にしました。 最高速度80kmまで弱らずに加速します。
これに 伴い、モーター出力を120kwを600kwに増強。
パンタグラフを2個に増やしました。

4、低床化されました
A800は床面高さが約80cmありましたが、30cm (ドア付近)まで低くなりました。車輪近くは高い「70%低床車」ですが・・・。
1067mm軌間の高速走行が可能な(グリーンムーバーマックスみたいな)車両の開発がなされていないためです。
技術の進歩に期待します。車いすの方なども楽にご利用いただけます。

6、ドアヒーター装備
1000形はドアと座席の間が10cmで、若干余裕が無い 設計です。
ですから、なおさら外気の温度差が気になってしまいます。 気にならないよう、
ドア上部と足元に設けた強力ヒーターで できるだけ冷気を車内に入れないようにしています。
冷房に関しても同じです。なお、130cmドアは車内と外気の 温度差が大きい時で、乗降者が少ない時は
ドア開閉幅を 設定させていただきます。(下限95cm)

7、国交省から30mルール・40km/hルール例外の特例を受けています。
4、のとおり、高出力になりましたので、軌道法で定められたこの法令は そぐわないとして
申請を行いました。 車両は最大46.4mまで許可(2連接の電車を2つ連結した長さ)、
道路法定速度+5km/hまで最高速度を引き上げる許可を得ました。

1000形は、安く、早く、快適に皆様をお運びします!

北海電鉄D1000形

1989年5月1日に落成されました。
北海道ちほく高原鉄道となるときに、ボンバルディアの
「フレキシティ・スウィフト」を参考に70%低床車をつくりました。
低床車としたのは、北見市内の路面電車を開業させるためです。
この車両は、日本で初めてと思われるLRTで、最高時速100キロを出します。
この車両に合わせ、銀河線の速度制限を105キロに引き上げました。
なお、
1、ハイパワー気動車!
500psのエンジンを2機搭載。
抜群の走りを実現します。ギヤは4速あります。

2、ギヤチェンジ時の惰性走行を改善
2機あるエンジンは、以下のように作動し(オートマチック)、
電車と変わらない加速を実現しています。エンジンをそれぞれp、qとします。
なお、変速は1速・・・〜30キロ、2速・・・〜55キロ、3速・・・〜80キロ、4速・・・〜100キロです。
エンジンpを1速、qを2速の状態でノッチオン

30キロでpはアイドリング状態に、時間を空けずにqのエンジン回転数を上げる

pを3速にギヤチェンジ

55キロでqをアイドリング状態に、同時にpのエンジン回転数を上げる

qを4速にギヤチェンジ

80キロでpはアイドリング状態に、同時にqのエンジン回転数を上げる

pを4速にギヤチェンジ

衝動が起こらないように徐々に(3秒程度)pのエンジン回転数を上げる

このように、衝動防止と平均加速度低下防止に役立っています。
車両性能
起動加速度:4km/h/s
常用減速度:3.7km/h/s
非常:4.5km/h/s
編成出力:500×2=1000ps
車長:21.0m
車幅:2230mm
定員:121名


最新情報&更新情報

2009.8.17 北海電鉄がホームページに移動しました